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倉庫から出られないレイヴスくん

バカップルすぎて腹立つやつ。夫婦喧嘩は犬も食わない!

アデレイアンソロの通販開始待ちの時に、たぶん今アデレイ倉庫でお取込み中で
出て来られないんだって思うことにして、その時のネタです。

本篇の雰囲気とアーデンとレイヴスの性格をまるで無視
1ラウンド目は強引に、2ラウンド目は甘いけど鬼畜め
全部ただやってるだけだし甘いのでそういうのお嫌いな方には向かなそう><

 打ちっぱなしのコンクリートの空間に、蠢く二つの人影があった。他に人気ひとけはなく、カツンと床を叩く足音が広い空間に拡散し、壁にぶつかってうわんと響く。呼吸の音まで大きく響くのは、何もここが広いからばかりではない。乱れた息が絡まって色気を滴らせる。
「こーんなところでするっていうのも、背徳的でいいんじゃない?」
「黙れ貴様……っん!」
 喧やかましい抗議も可愛いが、今聞きたいのは甘い喘ぎだ。一刻も早く腕の中で暴れるこれを貫きたい。機械油の匂いにまみれてするセックスはさぞかし愉快だろう。
 軍の倉庫に将軍が独りで来ることは分かっていた。備品について確認が必要になったからで、そうなるよう仕向けたのは勿論アーデンだった。案の定姿を現した彼は警戒の一つもしていなかったので、腕に絡め取るのは容易だった。先回りして待ち伏せし、武器やら火薬やら魔導アーマーやらが並ぶ狭い通路で背後から抱きしめた。疎まばらに点けられた投光器の放つオレンジ色が、長い長い影を作り出す。
「大人しくしてなさいって。ここ、監視カメラ死角だよ」
「そういう問題では……あ……」
 抱きすくめた肢体がひくんと跳ねる。首筋を唇で辿ってやったから、痕をつけられるとでも思ったのだろう、緊張しているのが分かる。
「しないよ、大丈夫。……壁に手、つける?」
 口では嫌がるが、この子は俺を拒めない。何故ならここのところ忙しいふりをしておあずけにしていたからだ。アーデンに馴らされた体はすっかり焦れていることだろう。案の定、俯いて髪の毛が隠すその顔は、頬が赤く染まっている。彼はのろのろと壁の方を向き、大人しく壁に両手をついた。
 可愛らしくておかしくて、アーデンは口角を上げた。
「いいね、とってもそそられる」
「アーデン、ここでするのか?」
 不安そうに振り返るレイヴスの額に一つキスをする。
「そうだよ。……ねぇ、誰か来たらどうする? こんなところで将軍が宰相に抱かれてるなんて知れたら……。ジェネラルの面目丸つぶれだねぇ」
「……ッ! そうなればプライムミニスターも失職だな。……分かっているなら止よせっ!」
「誰も怖くて他言できないんじゃない?」
 笑い交じりに言いながら、ドレスのように広がるコートの腰に手を回す。
「馬鹿を言え……! や……ッ!?」
「シー。静かにしないと響くんだから。大人しくしてれば、優しくイかせてあげるよ」
 赤く染まった目元が詰なじる視線を寄越す。しかしアーデンに止める気などないことを悟ると、観念したらしく大人しくまた壁を向いた。ここで逆らえば大声で喘ぐ羽目になるような抱き方をされると分かったのだろう。躾の賜物と言える。
「君はいい子だねぇ。よしよし、今楽にしてあげるからね」
「……くそっ……」
 悪態には目をつぶってやり、彼の太い腰のベルトを外す。コートをたくし上げると、甲冑をまとった太腿が現れる。
「自分でズボン下げて? 膝まででいいから」
 腰を淫靡に摩さすりながら猫撫で声で命令する。レイヴスはのろのろと緩慢な動作で、太腿の装甲を解き、続いて黒のパンツのジッパーを下げる。一呼吸置いてから、意を決して下着ごとそれを膝まで降ろして臀部を晒した。ひやりとした外気に尻がびっくりして鳥肌を立てている。
「いい子だねぇ。すごいエッチな眺めだ。分かる? 将軍様が壁に手をついて、尻丸出しにしてるんだよ」
 コートをたくし上げられ恥部を晒すその姿にアーデンは興奮を禁じ得なかった。
「……さっさと突っ込め、この変態」
「こーら、そんな口の利き方教えたつもりはないよ?」
 お仕置きにもにゅんと尻を掴んで揉んでやる。両手で尻たぶを卑猥に揉まれ、レイヴスの息が上がっていく。
 ぐいっと左右に尻たぶを開き、アナルを晒させる。ピンク色に色付くそこはすでにはしたなくひくひくと啼いている。ひやりとした外気に晒されて、皺の寄った蕾が寒いよと抗議するかのようにきゅんと窄まる。
「ここ、ちゃんといい子にしてたかな?」
 ん? と猫撫で声で尋ねるアーデンはレイヴスの屈辱を煽る。答えられないならアナルに聞いてみる? とアーデンが屈んでその場所に顔を寄せる。ふうっと息を吹きかけてやると、蕾はびっくりしてきゅんと窄まる。
「ひぃ……し、知るか」
「他の男咥え込んだ?」
「していない!」
 うわん、とレイヴスの声がこだまする。はっとして息を呑むのが分かった。
「へえ! ちゃんという事聞いてたんだぁ! レイヴス君はえらいねぇ」
 グッドボーイ、と頭を撫でると子供扱いするなと文句が飛んでくる。
「分かったよ。ちゃんと大人として可愛がってあげようね」
「ん……ッ」
 このために呼び出したのだから当然ジェルは持っている。それをたっぷり指に塗まぶし、人差し指と中指を揃えて蕾に差し込んだ。
「んぅ……はぁッ……」
 くちっ、と濡れた音を立てながら、レイヴスの孔はアーデンの指を呑み込む。ひく、ひく、と内部が震えている。粘膜は、与えられたものに甘えていいものか恐々と探っているようだ。
「腰をくねらせないでよ、奥まで入んないでしょーが」
 手をついた壁に縋るようにしてレイヴスの上体が下がる。急所を暴かれ力を無くし、足腰が立たなくなるのは時間の問題だろう。少し手荒になるが仕方ない。
「あうッ!」
 ぐいっと奥まで強引に指を呑み込ませると高い悲鳴が上がった。肉筒はうねって指に絡みつき、しゃぶるようにいやらしく蠕動する。
「熱くて濡れて、いやらしいお尻の穴だねぇ。掻き回されて気持ち悦くなっちゃったって言ってるよ」
「あん……あうん……」
 熱い吐息を零して啼く姿がとてもいたいけで可愛い。壁に縋りながらこちらを振り返る面おもては上気し、快楽にとろけた目から涙をこぼす。
「レイヴスのきもちいいとこ。ここだね?」
 挿入した指を肉筒の中で回してやる。
「ウアッ!」
 ごりっと容赦なく前立腺のしこりを抉ってやると悲鳴が上がった。
「こんなふうに抱かれ慣れてるけど立派にきみも男の子なんだよねぇ。前立腺がきもちいいし、射精もできるもんね?」
「ア! アぁん!」
 ゴリッ、ゴリッと少し痛いくらいにしこりを押しつぶして刺激してやる。戯れに左手で性器を握ると、そこは完全に勃起して先っぽはぬるぬるしている。
「あーで……いっかい、出させて……」
「射精したいの?」
 コクコクと素直に肯定したので、望みを叶えてやることにする。
「いいよ、おちんちんは自分で弄っててね」
 レイヴスは従順にアーデンの言うことをきいた。壁についている生身の手の方をそっと自分の股座に持っていき、控えめにちゅくちゅくと扱き始める。
 そろそろ良いだろう、充分に孔は解れている。アーデンはちゅぽんとエッチな音を立ててレイヴスの直腸から長く節くれだった指を引き抜いた。その時、蕾のところで指をかぎ状に曲げてひっかけ、入口を刺激してやったのがきもちよかったらしい。目の前の尻がひくんと震えた。
「今からぶっといお注射してあげるからね~、はい、力抜いて~」
「あ……あ! ああああ”あ”あ”あ”あ”!」
 亀頭を蕾に押し込んで、一気に体重をかけて貫く。アーデンのグロテスクなまでに凶暴な肉棒が、レイヴスの卑猥な孔にずにゅんと埋まった。
「ヒィぁ! あぁ! やぁぁぁん……あ!」
 最奥まで貫いた後は、反り返ったカリを腹側の襞に擦りつけるようにしてやる。前立腺やら膀胱やら精嚢やら、性感帯として躾けた場所を余すところなく擦ってやる。
 もうそろそろ立っているのも限界なのか、レイヴスの脚が震えている。
「ほぉら、ここが気持ちいいとこだよ。泣くまでごりごりしてあげる」
「やだ! そこやだぁ! あぁん……!」
「うそつきはだめだよ。聞こえる? お尻の穴がぐちゅんぐちゅん言ってる」
 細かく揺すってやると、掠れて裏返った声も一緒に揺れる。嫌だと言いながらもその右手は自身のペニスを一生懸命扱いている。卑猥なことこの上ない姿だ。
 その時だった。カタン、と誰も居ないはずの空間に物音が響き渡った。
「――――――ッ!?」
 レイヴスが驚愕に息を呑むのが分かった。アーデンはレイヴスの中に自身を埋めたままではて、と首を傾げる。ここに来る時に全ての出入り口をロックしてきたはずだ。音がした方向を見る。
 なるほど、そういことか。音がしたのは隣の格納庫に続くシャッターの方だった。シャッターの向こう側、要は隣の空間で魔導兵か人が作業をしているのだろう。行為を邪魔する者の侵入ではなくて良かった。
 ふと、アーデンはあるいたずらを思いついた。レイヴスは壁に手をつき背後から貫かれているから、様子を伺うことができない。これは良い。
「ねえ、レイヴス君。今さ、向こうに魔導兵がいるみたいなんだよねぇ」
 押さえている体がこわばり、慌てて結合を解こうと腰を引いたので、掴んで阻む。
「おいっ……!」
「シー。声出したら聞こえちゃうよ?」
 シャッターは防音性なのだから、余程の大声で喚きでもしない限り聞こえることなどあり得ない。だからアーデンは確信してレイヴスに意地悪ができた。
「向こうの通路歩いてるみたい。ほら、魔導アーマーの向こう。分かる?」
 真っ赤な嘘を見抜く術などレイヴスにはない。気付かれるかもしれないという恐怖に強張っている。
「見られちゃうかもしれないねぇ? まあでも魔導兵だからさ、他言したりしないよ」
 ねぇ? と軽い口調で言いながらぐいっと奥を突くと、レイヴスの腰がぎくりと強張った。
「……ッ! お、お前、正気か!? 早く抜……ッ!?」
 抗議の言葉にお構いなしに深いストロークで責める。ぬちゅ、ぐぷん、と淫らな水音がやけに大きく聞こえる。
「やめ……! おいッ……っあ! あぁん……」
「ほらほら、頑張って声我慢しないと、聞こえちゃうよ……?」
 レイヴスが左手の義手だけで壁に縋り、右手を口に当てるのが見えた。
 シャッターの向こうからは相変わらず小さな物音が続いていて、それは軍人で耳の良いレイヴスにも聞こえているだろう。彼は完全にこの物音が同じ空間から響いていると思っているのだ。怖がる彼を貫くことに嗜虐の悦びを禁じ得ない。こんな状況に、アーデンを咥え込んでいる内部も緊張しているのが分かる。
 アーデンは腰を回す動作で、わざと卑猥に内部をこね回す。レイヴスは嫌がっていやいやと腰を捩る。しかしいくら抵抗しても、太い楔に貫かれ、腰を両手でしっかり掴まれているから誘うような仕草にしかならない。
「腰振っちゃってレイヴス君のすけべ。すんごいやらしい動きしてるよ?」
 アーデンは数回腰を打ち付けてから、腰を突き出し揺すぶられている体の様子がおかしいことに気付いた。
「……? こら! 指噛まないの!」
 慌ててレイヴスの右手を掴んで口から離させる。指にはしっかりと歯型が付き、歯が皮膚を食い破って血が滲んでいた。
「可哀想に……。痛いでしょ? これ、咥えてなさい」
 まさかこんなことをするとは思わなかった。綺麗なこの子が傷つくのは可哀想だ。痛い思いなどさせたくないのに。まったく、こんなところまで我慢強いせいでこちらが気付くまで弱音一つ吐かないのだから困ったものだ。
 アーデンは自分が身に纏まとっているストールを外すと、レイヴスの口元に差し出した。レイヴスは少し逡巡したものの、従順にそれを咥える。声が聞こえるのは絶対に嫌なようだ。それでも、行為そのものに抗うことは諦めているらしい。レイヴスとしても煽られた体を持て余しているのだろう。可愛らしくて笑みが零れる。
「さて、続き、ねっ!」
「……!」
 グイッと突き上げてやるとくぐもった声が上がる。何度か大きく腰を入れてから、互いの欲望を解放するべく忙しなく腰を振る。
「レイヴス君って、もしかしてこういうので興奮しちゃうの?」
「……っ! ~~~!」
「はは、もごもご言ってて全然分かんないや。でも、さ。ここ萎えてないよねぇ」
 むしろビンビン。言いながら前を握ってやる。綺麗に筋肉のついた背筋が目の前でひくんと震えた。
「分かる? 勃起して先っぽからえっちなお汁垂らしちゃってさぁ。きもちい?」
 レイヴスは首をぶんぶん振って否定する。
「またまたそんなこと言って~。嘘ついてもダメだよ、気持ちいいからおちんちんこんなになっちゃうんでしょ?」
 幹を伝う粘液が手の中でぐしゅぐしゅと卑猥な音を立てる。将軍はいやらしいなぁ。わざと嬲るような言葉を聞かせながら犯してやる。
「あ、もうイきそう? ナカがきゅうきゅうしてる」
 見れば、レイヴスはもう壁に縋って立っているのもやっとなのだろう、脚が震えて今にも頽くずおれそうだ。アーデンは、レイヴスの腰を抱えると屈んでいる身を起させてから、体を抱いて壁に押し付ける。 
「さっきの見回り、もう行ったみたいだから安心しな?」
 耳元で囁いてやると、強張っていた体から力が抜けた。
「あ~でも、淫乱なレイヴスくんは誰かに聞かれながらイきたかったかな? 見られながらってのも興奮したりして?」
 こぉんなエッチな子に育てたつもりなかったのに。躾、間違えちゃったかなぁ。耳元で囁きながらガンガン突き上げてやる。
「ふぐっ……ンぐッ……!!!!!」
 びくんびくん! と大きく体を震わせてレイヴスが射精した。放たれた白濁はコンクリートの壁にぶちまけられ、白くどろりとしたそれはゆっくり伝い落ちる。
「あーあ、汚しちゃって。……次は俺ね……ッ」
 イったばかりの敏感な体にはつらいであろう容赦ない責めにレイヴスが泣き喘ぐ。
「んうぅ! ん”ん”~~!! んッ! うぐっ……!」
「暴れないで、もうちょっとだから」
 壁に押さえつけられている肢体を捩って必死に抵抗するレイヴス。んぐんぐともがきながら、もう許して欲しいと涙を流しすのをなんとか押さえ込みながらあやし、アーデンも解放に向かう。
「はッ……、出すよッ!! ………!!」
 アーデンの背筋を快楽が這い上がる。ぞくぞくとしたそれに身を任せ、やがて迸った劣情を熱く濡れた粘膜に容赦なく注いだ。あまりの快楽に、食いしばった奥歯の更に奥から小さく呻きが漏れる。
「ふぅ……」
 落ち着くと、アーデンはずるんと萎えた自身をレイヴスの直腸から抜き取り、彼を壁に押さえつけている力を少し緩める。案の定、拳が飛んできかけたが、そうなることは十分予想していたので難なく押さえ込んだ。
「よしよし、苦しかったねぇ。よく我慢できたじゃない。いい子。お口のこっちにちょうだい?」
 噛ませていたスカーフを取ってやると、ぷはっ! とレイヴスが大きく息を吸い込んだ。
「ちゃあんと出せたねぇ、きもちよかった?」
 怒りに目元を染めて睨んでくるのをあやしつつ、レイヴスが白濁で汚してしまった壁をスカーフで拭った。早いところ洗わないと、アレがかぴかぴになって落ちにくくなりそうだ。
「貴様……ッ! こんなところで、俺を辱めてッ……!」
「ごめんって。だってさぁ、いつもと違うシチュエーションも燃えない?」
「誰がだ!」
「あらら。悦んでると思ったのに、……って、レイヴスくん!?」
 アーデンはレイヴスの様子にぎょっとしてしまった。てっきり、この後はいつものように怒りだし、口も利いてくれなくなるのを必死に宥めることになるものとばかり思っていたのに。レイヴスときたら、目に大粒の涙が盛り上がったかと思うと、それをすぐに決壊させてぼろぼろと泣き始めたではないか。声こそ我慢しているが、えぐえぐと時折嗚咽を漏らしている。
「うっ……俺、は……ッ、ひっく……、貴様が忙しいから、が、我慢して……ッ」
「ごめん! ほんとにごめん! あー、まいったなぁ……」
 現実逃避ゆえか昔を思い出す。これがまだ少年と呼べる年だった頃、時折泣くのをあやしたものだ。
「ちょっと悪戯だったんだよ。本当に、それだけだから……」
「ふざける、な……ひぐっ……、俺は……っ、貴様の下らん……えぐッ……悪戯で、計画をっ、台無しに……」
 詰なじる声に嗚咽が混じるので迫力はない。しかしある意味での破壊力は抜群だ。下半身丸出しでしゃくりあげながら泣き、アーデンを責めるレイヴス。
 くっそ、可愛いな! ダメだダメだ! 今そんなこと言おうものなら義手で殴られる……! アーデン・イズニア2000歳、この若い青年の前では間抜けな
男に成り下がるのだった。

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